あなたは何をもっていますか?
「何か文章を書きたい」
「そろそろブログを更新したい」
「SNSに何か投稿したい」
「いつか自分の本を出したい」……。
このような衝動にかられながらも、
いざ書こうとすると、
「何を書けばいいのかわからない」
「いいアイデアが浮かばない」
「文章のテーマが決まらない」
「書こうとすると頭が真っ白になる」
といった状態に陥ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「何を書けばいいのかわからなくなったとき」のために、
「文章のテーマの見つけ方」について考えてみたいと思います。
そもそもあなたが書くべき文章のテーマは、
いったいどこにあるのでしょうか。
それは本記事のタイトルにあるように、
「あなた自身の中」にすでに存在しています。
あなたはこれまでの人生で、
どんなことを経験しましたか?
どんなことに感動しましたか?
どんなことを勉強しましたか?
どんな本を読みましたか?
何かに打ち込んだことはありますか?
あなたの趣味は何ですか?
あなたの「推し」は何(誰)ですか?
あなたが心から大好きなものは何ですか?
あなたが一生懸命考え抜いたことは何ですか?
あなたがとても驚いたことは何ですか?
あなたが調査研究したことは何ですか?
これまでどんな景色に感動しましたか?
これまでどこに旅行に行ったことがありますか?
美味しいと思った料理(スイーツ)は何ですか?
あなたにはどんな仲間がいますか?
あなたはこれまでの人生の中で、
さまざまなもの(人)に出会い、
さまざまなことを経験し、
さまざまなことに取り組んできたはずです。
そしてそれらはすべてあなたの中にインプットされ、
それらの蓄積によってあなたという人間が形成されてきたことでしょう。
その「インプットされている何か」が、
「あなたが書くべき文章のテーマ」になります。
逆にいえば、「あなたの中にインプットされていないもの」は、
「あなたが書く文章のテーマにはなり得ない」ということです。
「文章力」よりも大切なものとは
文章の内容の充実度は、
「インプットされたもの」のクオリティによってある程度決まります。
極論になりますが、
インプットされたものが素晴らしく充実していて、
それが人の役に立つ(人に喜ばれる)内容であれば、
多少文章力が未発達であっても、
その人が書く文章は読者にとって有益なものになります。
例えていえば、
口下手なベテラン職人さんがいたとして、
弟子に何らかの技術や知識を教える際、
饒舌に伝えることはできないかもしれません。
それでも豊かな経験に裏づけられた含蓄のある職人の言葉は、
弟子の成長に大いに役立ち、
やる気を高めることにつながるようなものです。
世の中には、
決して「技巧を凝らした美文・名文」とはいえないまでも、
人の役に立つ内容の濃い「文章」は存在します。
そうした文章がつくれるのは、
書き手が「豊かなインプット」を有しているからです。
つまり「価値のある文章」を書くためには、
いわゆる「文章力」よりも、
「書き手がもっている何か」のほうがより重要だともいえます。
もちろん、同じ伝えるなら、
より伝わりやすく、よりわかりやすい文章で表現するほうが、
読者の理解度は高まるはずです。
読者に誤解や混乱を与えず、情報を正確に伝達するためにも、
やはり少しでも文章力を向上させていきたいものです。
「インプット」を増やし、充実させ、温める
繰り返しますが、
「何を書けばいいのか」を考える際に最も重要かつ不可欠なのは、
「あなたの中に何があるのか」ということです。
仮に自分の中に何もなければ(そんな人は存在しませんが)、
いくら文章力があったとしても、
中身のある文章を書くことはできません。
書くことに困ったときは、
「ご自分の中に何があるのか」を見つめてみてください。
きっと何か面白いもの、楽しいもの、役に立つもの等が見つかるはずです。
そしてそれを表現するために十分な知識や語彙力がないと感じたら、
そのことについてさらに勉強を積み重ねましょう。
それを表現するための実感や経験が伴わないと感じたら、
実際に行動して頭と体を使って情報を集めましょう。
そうして「インプット」を充実させればさせるほど、
素晴らしい「アウトプット」が可能になるのであり、
「何を書けばいいのかわからない」状態から脱することができるはずです。
またアウトプットする前に、
インプットした情報を自分の中でしばらく温めておくことも大切です。
温めるうちに、新たに得た情報と既存の情報との共通点が見えてきたり、
新しい組み合わせを思いついたり、相乗効果を見つけたりできるかもしれません。
そうして自分の中で情報が十分に「こなれて」きたら、
「自分なりの言葉でそれを表現できるようになる」はずです。
自分なりの言葉でアウトプットできれば、
それはもう「受け売り」ではありません。
その文章には、
あなたらしい「オリジナリティ」が醸し出されていることでしょう。
書くことに困ったら、
まず「自分を見つめ直すこと」から始めてください。
そうして「すでにあるもの」や「足りないもの」を確認(認識)し、
不足分を補いながら、「テーマ」を豊かに育てていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後も文章に関するお役立ち情報を投稿していくつもりです。
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