AOHITOブログ

キャリア30年以上のライターが「文章」について語るブログ(本と車も)

ブックレビュー『自助論』スマイルズ著

お得感たっぷりの「名言の宝庫」

スマイルズ『自助論』は、

ほとんどの読者の人生を変えるのではないか、

と思えるほど素晴らしい名著でした。


ウィキペディアによると、

明治時代に一時期日本の学校の教科書にもなり、

明治末までに国内で100万部以上売り上げたそうですが、

読んでみて、その高い評価に心から納得しました。

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「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part4) しっかりと「推敲」して、間違いや矛盾のない文章に仕上げる

「ちょっとした確認ミス」が誤解を招く

「X(旧Twitter)」の無料版は、

いったん投稿してしまうと後で編集(修正)することができません。

 

そのため投稿前によく「推敲」しておく必要があるのですが、

つい不注意で間違いを見落としてしまうこともあります。

 

投稿してすぐにミスに気づくことができたら、

削除して投稿し直せば済みますが、

「いいね」やコメントがついてからだと、

それごと消すのが申し訳なくなってしまいます。

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「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part3‐2) 「センテンスは短め」に、「50字以内」でまとめるのがおすすめ

なぜ私は「哲学の本」でつまずいたのか?

学生時代に、何冊か哲学書(日本語訳)を読んだことがあります。

 

いや、「読もうとした」といったほうが正解かもしれません。

 

本によっては、書いていることが難しくてなかなか理解できず、

同じセンテンスを2度も3度も読み返し、それでもよくわからなくて、

いったん深呼吸をしてから読み返してみたものの、

やっぱりわからなくて途方に暮れてしまった

なんてことも1度や2度ではありません(笑)。

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ブックレビュー『読書について』より「思索」ショウペンハウエル著

「鵜呑み」「思い込み」「バイアス」の危険性

「読書の功罪」について考えることがあります。


例えば

「尊敬するあの先生の著書だから、書いてあることはすべて正しい」

と思い込むことには、大きな危険がはらんでいます。

 

なぜなら、書き手を妄信した時点で、

その読み手は「自分の頭で考えること」を放棄しているからです。

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ブックレビュー『[現代語抄訳]言志四録』佐藤一斎著

幕末の志士たちの精神的バックボーン

明治維新は、極論すれば、

『言志四録』を著した佐藤一斎の弟子と孫弟子とひ孫弟子たちが行った

ようなものかもしれません。

 

佐藤一斎は、江戸時代後期に

昌平黌(しょうへいこう ※1)の儒官(※2)を務めたとのことで、

今でいう東京大学の総長のような立場の人物だったそうです。

(※1 林羅山が創設した江戸幕府直轄の教学機関)

(※2 公の機関で儒学を教授する人のこと)

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「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part3‐1) 「1つの意味にしか受け取られない」ように、「1文1文丁寧に説明」を

「文章力が未発達」なために不備が生じることもある

書いた文章が理解してもらえない原因として、

そもそも「文章力が未発達」で、

「伝えたいことが正確に表現できていない可能性」も考えられます。

Part3‐1では、文章力が未発達であることによって起こり得る

文章の不備について検討してまいります。

 

ここで改めて「4つの要因」を再掲します。

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「クルマ好き」のツボを突く自動車マンガ『GT roman』の魅力

『GT roman』という自動車マンガがあります。


国内外の魅力的なクルマ(主にスポーツカー)と、

それを操る個性的な登場人物たちが、

「roman」という店名のカフェバーと峠道を主な舞台にして、

愉快な物語を繰り広げます。

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