AOHITOブログ

キャリア30年以上のライターが文章について語るブログ(本と車も)

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ブックレビュー『読書について』より「思索」ショウペンハウエル著

「鵜呑み」「思い込み」「バイアス」の危険性 「読書の功罪」について考えることがあります。 例えば 「尊敬するあの先生の著書だから、書いてあることはすべて正しい」 と思い込むことには、大きな危険がはらんでいます。 なぜなら、書き手を妄信した時点で…

ブックレビュー『[現代語抄訳]言志四録』佐藤一斎著

幕末の志士たちの精神的バックボーン 「明治維新」は、極論すれば、 『言志四録』を著した佐藤一斎の弟子と孫弟子とひ孫弟子たちが行った ようなものかもしれません。 佐藤一斎は、江戸時代後期に 昌平黌(しょうへいこう ※1)の儒官(※2)を務めたとのこ…

「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part3‐1) 「1つの意味にしか受け取られない」ように、「1文1文丁寧に説明」を

「文章力が未発達」なために不備が生じることもある 書いた文章が理解してもらえない原因として、 そもそも「文章力が未発達」で、 「伝えたいことが正確に表現できていない可能性」も考えられます。 Part3‐1では、文章力が未発達であることによって起こり…

「クルマ好き」のツボを突く自動車マンガ『GT roman』の魅力

『GT roman』という自動車マンガがあります。 国内外の魅力的なクルマ(主にスポーツカー)と、 それを操る個性的な登場人物たちが、 「roman」という店名のカフェバーと峠道を主な舞台にして、 愉快な物語を繰り広げます。

ブックレビュー『うひ山ふみ』本居宣長著

「勉強方法」を教えてくれる教科書 私は現存する日本最古の書物である『古事記』が大好きです。 これを読んだことで、日本という国を心から愛するようになりました。 その『古事記』を私たち現代人が読むことができるのは、 江戸時代中期の国学者である本居…

「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part2) 「いいたいことをいう」から「いいたいことを工夫して伝える」への意識転換

「理解されない4つの原因」のおさらい 「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part1)の記事では、 「読者を想定」することの大切さや、 「読者を想定する方法や考え方」などについて述べました。 aohito.hatenablog.jp Part2では、Part1の…

ブックレビュー『現代語訳 学問のすすめ』福澤諭吉著

「天は人の上に人を造らず」の本当の意味とは? 福澤諭吉の著書である『学問のすゝめ』を現代語訳で読み直しました。 前に原文で読んだことがあり、 心にぐさりと刺さる箇所も多かったのですが、 文語体ゆえに意味がつかみにくく、 理解が及んでいない箇所も…

「書いた文章が理解してもらえない」とお悩みの方へ(Part1) 読者を想定し、読者の受け取り方を想像しながら書きましょう!

「読者に理解されない原因」とは? 「書いた文章が読み手に正確に理解してもらえない」 「書いた内容が相手に誤解され、しかも怒らせてしまった」 「自分が意図していなかった受け止め方をされる」 文章を書いていて、 そんなご経験がある方も少なからずいら…